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2015年2月 2日 (月)

まどさんのこと。絵本のこと。

先週の日曜日は絵本編集者松田素子さんの講演会。

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このところ厳しい寒さですが、講演会当日はぽかぽか陽気でお天気にも恵まれました。小さな子たちの参加もあり、子どもたちが退屈しないようにと急きょ初めに絵本制作のお話をしてくださいました。絵本が生まれる前のお話、作家さんとのやり取りやエピソード、それにまつわる秘密の品々の資料も見せてくださいました。

「そらまめくんのベッド」「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」「ぼくのかえりみち」など松田さんが関わられた絵本の裏側はワクワクドキドキするお話ばかりでした。出来上がったものしか知らない私たちは編集者の力がどれ程大きいかを知ることが出来ました。

本を植物に例えて、「私たちには地面の上しか見えないが、上に咲いている、これが本屋さんで見ることのできる絵本。下側には根っこは付いている、この根っこがちゃんと張ったものは強い、根っこをどれ程きちんとのばしていくかがとても大切なこと、根っこのついてない切り花は持って一週間。根っこが付いていれば、枯れたかのように見えてもまた次の季節に葉っぱが出てきたりしてびっくりすることがある。本を作る時はいつも今日だけの事でなく10年20年100年も生きてほしいと思って本を作っています…」
「絵本は相手がこどもであろうと大人であろうと人の心の真ん中に入っていく、大切なものを届けてくれるすぐれたもの」


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続いてまど・みちおさんのお話。

まどさんの晩年10年間の写真集、画集、絵本の制作に関わられた松田さん。制作の事だけでなく私たちにとっても大切な話をたくさんしてくださいました。まどさんはどんな小さなことにもすごい発見をされたそうです。葉っぱの色づき、風でよせてきこえる水音、消しゴムのかすのいのち等々。
「当たり前のことのように思えるけれど世の中にはびっくりすることばかり。私たちはそのびっくりする力をどれほど無くしていることか…」

たくさんの本も紹介してくださいました。

「まどさんからの手紙 こどもたちへ」は子どもたちに是非紹介したい本、まどさんの思いがいっぱい詰まっています。
「どんな小さなものでもみつめていると宇宙につながっている」はまどさんの発言を集められたもの。
絵本は「せんねんまんねん」「くうき」のエピソードをお話してくださいました。

もう、簡単に文字にできないお話ばかりです。
松田さんは皆さんご自身のためにもまどさんの本を見てもらいたいと話されていました。
また資料としていただいた「まどさん追悼・104年の年輪をもつ人」は「こどもと読書」に掲載されたものですが、あの日からいつも持ち歩いています。

絵本制作やまどさんのお話を聴いていて私は胸いっぱいになりました。そしてこの日、一日中身体が温かでした。今もその余韻が残っています。そう、前回も感じた感覚、もう一度お話を聴きたいと思ったのもこの感覚を皆さんにも味わっていただきたいなと思ったのだということ。松田さんのお話は心に響くもの、自分や家族、世の中でいま起きていることまで思いが広がりました。

参加してくれた小学生の女の子が松田さんの後ろにまどさんがいる…と言ったそうです。きっと純粋なこどもにしか見えないものなんでしょう。
確かにお部屋のくうきが優しさと温かさでいっぱいだと感じたのは私だけではないと思います。

松田さん、ステキな時間をありがとうございました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。

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